リード製品

ダブルリード

i-double-2 2

ダブルリードは筬羽を交互に前後にずらして配列した形状で、実質的なエアスペース(筬羽空間値)を広げる効果により、ネップ、スラブなど捌きが悪い糸や経糸を低張力で製織する際の開口不良や経糸切れを解消する事が期待できます。

i-double-11

 
一般にリード(シングル)は、筬羽の空間が通過する経糸直径の2倍以下の場合、クロスタイミングでの経糸交差スペースが足りず開口不良の原因になります。
ダブルリードは筬羽を交互に前後配列する事で隣接する筬羽の間隔が2倍となるため、実質的な空間を広げる効果があり、良好な開口運動を得る事が可能となります。

i-double-12

 
糸が交差するためには1目に対し最小で2本分の空間が必要とした場合、ダブルリードはシングルと比較して理論値では2.5倍以上の糸を通過させる事が可能となります。
ネップやノットなどにより直径が空間を超える大きさの場合、筬羽の前後運動によりしごかれ、糸切れなどの原因となりますが、ダブルリードの形状は片側を交互に開放した状態に近く抵抗が少ないため、糸切れもなく節状の部分も通過させます。

ダブルリードはレピアなどのフラットリード、及びAJL用トンネルリードを対象としています。