リード製品

フックリード

 

サイジングやビーミングでの綾取りを可能とするフックリード。
あらゆる糸種で糸配列順を崩す事なく正確な綾入れが可能です。

フックリードの特徴

フックリードはビーマーでの巻返し工程において、フックリード装置と共にタテ糸を帰国的に配列します。フックリードには平羽タイプ(上取り方式)と丸羽タイプ(下取り方式)の2種類があり、下記の特徴があります。

正確・確実

確実な綾取り方式により、ビームのタテ糸配列を行うことができます。

高い汎用性

あらゆる糸種で綾取りが可能。産業用資材にも広く使用されています。

フックリードの種類

平羽タイプフックリード(上部綾取り方式)

  • 12 mm巾ワイヤーを使用し、筬羽に剛性があります。8 mm巾ワイヤーでも製作可能。
  • 高密度、強いテンションがかかる場合は、補強用ピッチセットコムを使用し、リードへの負担を軽くします。
  • 環境に配慮し、半田は一切使用していません。
  • 下部にはシート分けのため、フック部をつけることもできます。
  • 特殊筬羽表面加工により、タテ糸にやさしく、糸が走行しやすい筬羽を使用しています。

丸羽タイプフックリード(下部綾取り方式)

  • 丸羽使用のため、糸との接触抵抗が低く、毛羽が発生しやすい高繊度フィラメントや、ガラス繊維などに適しています。
  • 筬羽には梨地硬質クロムメッキを加工しており、耐摩耗性にすぐれ錆発生を防止します。

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フックリード設置図(ビーマー用)

フックリードの動作原理

プレビーム本数が偶数(シングルフックリード)での綾取り動作

赤糸と青糸の2シートによる綾入れを想定します。フックリードは長針と短針の組み合わせで出来ており、短針をフック状とし長針1ピッチの空間内で高低差を設けています。

リードを左側にスライドし、糸を空間内右側(反フック側)に寄せた状態で赤糸シートを押し下げて下側とします。
次は赤糸シートを下げたままリードを右側にスライドし、青糸が空間左側(フック側)にある状態でシートを下げ、フック部に乗せて赤糸シート下・青糸シート上に分離、この間に1本目の綾紐(あるいはロッドなど)を挿入します。

次より逆の操作を行い、反転させた配列を作ります。リードを右側にスライドし、空間右側(フック側)に糸を寄せ、赤糸シートをフック部に乗せて上側とします。

さらにリードを右側にスライドし、青糸を空間右側(反フック側)に寄せた状態で押し下げ、青糸シートを下側へと分離します。
この状態で2本目綾紐を挿入、1本目とは反転した配列により1×1の綾が出来上がります。

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